11年生の現代文の授業では、『こころ』を教材に学んでいます。
それに伴い、MMRCでは今年も神奈川近代文学館よりパネルをお借りし「夏目漱石パネル展」を開催中です。パネルは「漱石 没後100年」の開催時のものです。
内容は「作家となるまで」「作品世界をテーマごとに紹介」「家族や門下生との交流」「自筆の書画」などです。そのほか、没後100年事業として、朝日新聞社が再掲載した『夢十夜』『三四郎』『心』の切り抜きがあります。新聞の広告欄などから当時の世相の一端をうかがい知ることができます。『夢十夜』は、大阪朝日新聞の「『暑さしのぎに、幽霊話でも』という求めに応じ」(『思ひ出す事など』)た、短期掲載(明治41年7月25日~8月5日)であることも興味深いところです。
あわせて、初版本の復刻として『吾輩ハ猫デアル』(上、中、下)『道草』を展示しています。『吾輩ハ猫デアル』はアンカット本です。洋書のようにペーパーナイフで切り開いて読むように製本されています。『道草』では、パネル展示の漱石の生い立ちを示唆する箇所の説明がありますので、そこを実際に開いてみるのもいいでしょう。
展示の図書資料は、禁帯出のものを除いて、全て貸出可能です。この機会に、漱石作品を読んでみましょう。
展示場所 : MMRC マルチメディアシアター前
開催期間 : 10月29日(火)まで