【オンライン企画】春を、もう一度

 落ち着かない日々が続きますが、みなさん元気に過ごせていますか?

 今年は「春」を感じられないまま、暦の上ではもう夏を迎えてしまいました。しかし学校は、みなさんが登校して初めて「春」になります。そこで、ミドル105図書室では「春を、もう一度」感じてもらえるように、桜にまつわる本を展示してみました。

 淡いピンク色に彩られた展示コーナーは眺めるだけでも優しい気持ちになれると思います。それでは桜にまつわる本の中から二冊、ご紹介します。

①佐藤俊樹『桜が創った「日本」 ソメイヨシノ起源への旅』

 今回の展示のテーマにもなった一冊です。一斉に咲いて一斉に散る、日本の桜「ソメイヨシノ」は実は人工的に増やされたクローンだった!明治維新とともに生まれた革命の花、その歴史が綴られます。普段はあまり手にする機会がないと思われる新書のご紹介です。ぜひ読んでみてください。

②坂口安吾「桜の森の満開の下」

 桜の怪しさに心がざわめく不思議な物語です。恐ろしい話ですが、同時にとても幻想的な風景が広がります。文豪・太宰治とともに時代を築いた安吾の傑作と言っても良い作品です。詳しい内容は読んでみてのお楽しみ。PCやスマホ等から青空文庫で読むことができるので、よかったらお家で読んでみてください。

                                  (MMRC 司書教諭)

※こちらで紹介した本も貸出可能です。

▼展示本リスト

・守矢登『サクラの一年』(あかね書房)

・熊谷千世子『シダレ桜のゴロスケ』(文研出版)

・村山早紀『桜風堂ものがたり』(PHP研究所)

・村山早紀『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』(PHP研究所)

・楠木誠一郎『新島八重 維新の桜』(ポプラ社)

・佐野藤右衛門『桜守のはなし』(講談社)

・フセワロード・オフチンニコフ『一枝の桜 日本人とはなにか』(中央公論新社)

・井筒清次『桜の雑学事典 おもしろくてためになる』(日本実業出版社)

・佐藤俊樹『桜が創った「日本」 ソメイヨシノ起源への旅』(岩波書店)

・中澤晶子『さくらのカルテ』(汐文社)

・須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)

・いせひでこ『わたしの木、こころの木』(平凡社)

・辻村深月『サクラ咲く』(光文社)

・田畑精一『さくら 日・中・韓平和絵本』(童心社)

・長谷川摂子『さくら かがくのとも絵本』(福音館書店)

・大原隆明『サクラハンドブック』(文一総合出版)

・西加奈子『さくら』(小学館)

・小林豊『さくらのまち』(佼成出版社)

・木暮正夫『冬のさくら』(どりむ社)

・鳥越皓之『花をたずねて吉野山』(集英社)

・アンジェラ・ナネッティ『おじいちゃんの桜の木』(小峰書店)

・七尾純『どうしてわかるの?サクラが咲く日』(アリス館)

・小川和佑『桜誌 その文化と時代』(原書房)

・木暮正夫『さくらがさいた!2000本の桜をうえたバスの車掌さん』(ポプラ社)

・坂口安吾『桜の森の満開の下』(講談社)

・蒼沼洋人『さくらいろの季節』(ポプラ社)

・角田光代『庭の桜、隣の犬』(講談社)