【オンライン企画】あやかし に あやかる

 突然ですが、皆さんはこのポスターをご覧になったことがありますか?

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」より引用

 実はこのポスター、厚生労働省が作成しました。今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、厚生労働省は疫病から人々を守るとされる妖怪「アマビエ」をモチーフにしたポスターを作成しました(参考:公式ツイッター@MHLWitter 2020/4/9発表)。

 そう、このキャラクターみたいな存在、実は「妖怪」だったんです。

 この疫病から人々を守る妖怪「アマビエ」にあやかり、MMRCでは「あやかし(妖)」の世界や「おばけ」、「妖怪」に関連する本を集め、展示することにしました。

 

 水木しげるさんの『妖怪事典』をはじめ(「アマビエ」もここに載ってます)、おばけや妖怪の話を集めた本、鬼や地獄が登場する絵本など、ちょっぴり怖そうだけど、どこか楽しそうな妖怪の世界を楽しんでもらえればと思います。

 また、架空の河童の国での体験を描いた芥川龍之介の『河童』、「四谷怪談」のお岩さんの話を独自に描いた京極夏彦の『嗤(わら)う伊右衛門』など、妖怪や古典をモチーフにした小説や、ゴースト(幽霊)の登場する洋書など、古今東西のお化け・妖怪が登場する作品も集めてみました。

 この本がなんでここに展示してあるのかを考えてみるのも、面白いかもしれませんね。

                                  (MMRC 司書教諭)

 ※こちらで紹介した本も貸出可能です。