[MMRC読書週間]夏目漱石パネル展

 神奈川近代文学館にご協力いただき、毎年恒例の夏目漱石パネル展をMMRCシアター前に展示しています。夏目漱石は生まれて間もなく里子に出され、数年後に生家に戻ったものの、「夏目」に復籍したのは成人後でした。また、幼い頃に痘瘡(とうそう)という病気にかかり、顔中アザだらけになります。自分ではどうすることもできないコンプレックスを抱えた彼は、その人生において頑固でストイックな性格も強かったようです。しかし、それを生きる力に変え、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』など、様々な名作を世に送り出しました。

 今回は、「学生時代~教師時代」、「イギリス留学」、「朝日新聞社入社」など、「小説家・夏目漱石の誕生」前夜から晩年に至るまで、時系列に沿って説明されたパネルとともに、漱石の小説や漱石にまつわる本を多数展示しています。

 11年生はこの秋、現代文の授業で夏目漱石の『こころ』を学んでいます。みなさんも読書の秋に漱石作品を読んでみませんか? (MMRC 司書教諭)