稲垣栄洋『植物はなぜ動かないのか』(筑摩書房)

”「どうして、人間はあんなに動かなければ生きていけないのだろう。」植物の生き方はシンプルだ。上を向いて暮らしているから太陽しか目に入らない。”

抜いても抜いても生えてくる庭の草に苦労したことはありませんか?地面近くをじっと観察すると何十種類もの植物が群生していて、数日経つだけで全く違う生態系を形成していることに驚かされます。動かない植物がなぜ日々変化するのでしょう?そこには「弱くて強い植物」のドラマチックな戦略の数々があるのです。動かない植物は自分を取り巻く環境を変えられません。だからこそ、自己を変え、他者と争わず、ストレスを上手にやり過ごし、生き続けられるのです。そんな植物から「本当の強さとは何か」を教えてもらえる一冊です。(MMRC司書教諭)