キャロル・オーティス・ハースト『あまたにつまった石ころが』(光村教育図書)

atamanitumatta

『あたまにつまった石ころが』
キャロル・オーティス・ハースト 文
ジェイムズ・スティーブンソン 絵
千葉茂樹 訳
光村教育図書

 お話のモデルは作者のお父さんです。
 「あいつは、ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」と、周囲の人に言われても、石が好きで、ひまさえあれば石を集めていたお父さん。仕事を失っても、石への情熱を持ち続け、やがて、科学博物館の鉱物学部長になるまでが語られます。
 文章を書いた娘さんは言います。「父ほど幸福な人生を送った人を、わたしはほかに知りません」と。
 自分の「好き」を貫くことの大切さを教えてくれる絵本です。          (MMRC)