吉福康郎『格闘技「奥義」の科学 わざの真髄』(講談社ブルーバックス)

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吉福康郎
『格闘技「奥義」の科学 わざの真髄』
(講談社ブルーバックス)
 私は理科の先生である。と、同時に武道家でもある。
 幼少期から剣道をはじめ、大学からは居合道、杖道を修練し、現在も仕事のあとに最低でも週3回は稽古に励んでいる。
 なぜ、そこまで武道にのめりこんでいるのか? それは、数百年かけて進化してきた武術は、科学的な側面から見ても無駄がなく、効率的で、美しさすら感じるからである。
 そんな私がおススメするのが本書だ。達人は神秘的ともいえる「奥義」を身につけている。達人が触れただけで相手を吹っ飛ばし、二倍も体重のある相手の体当たりを受け止めるのを、私は身をもって体感した。信じがたいかもしれないが、これは物理学に基づいた高度な技である。本書はこれを明らかにする。
  (Secondary Program Division 理科)